2009年05月01日

木陰で人が一息つく「休」の語源、体力回復の呪文ホイミ・・・ 天風録 八葉蓮華

 首都圏で経営コンサルタントをしている知人から、こんな話を聞いた。「中小企業で月曜や金曜を休みにして、研修するところが増えた。おかげですごく忙しい」

 金融危機に伴う景気の後退から何とか雇用を守ろうと、昨年末にできた休業手当の助成制度のせいらしい。働いてもらおうにも、受注減で仕事がない。その分、社員に休んでもらってしのぐ仕組み。きのうの連合のメーデー集会でも、雇用の不安が大きなテーマだった

 ゴールデンウイークに入った。会社の休みが増えている人にとって、思いは複雑だろう。例年のように海外脱出する人々も、今年はメキシコ発の新型インフルエンザで、いきなり水を差された形だ。団塊世代の定年退職組の中には「何にしてもまずは体力」と、ジムで汗を流す姿も目立つ

 テレビゲームの「ホイミ」という体力回復の呪文(じゅもん)を思い出す。「休ミ」という字形を分解し並べ替えた造語らしい。広島などでも近年、一カ月近い大型休暇が取れる中小企業も出てきた。プロの料理人が、休み中は主夫業に専念し、子どもに「お父さんの弁当はおいしい」と感激されたという話も

 「休」の語源は、木陰で人が一息つくことという。「働」モードから切り替え、呼吸を整えるのも人間の営みに違いない。

 天風録 中国新聞 2009年4月30日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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