金融危機に伴う景気の後退から何とか雇用を守ろうと、昨年末にできた休業手当の助成制度のせいらしい。働いてもらおうにも、受注減で仕事がない。その分、社員に休んでもらってしのぐ仕組み。きのうの連合のメーデー集会でも、雇用の不安が大きなテーマだった
ゴールデンウイークに入った。会社の休みが増えている人にとって、思いは複雑だろう。例年のように海外脱出する人々も、今年はメキシコ発の新型インフルエンザで、いきなり水を差された形だ。団塊世代の定年退職組の中には「何にしてもまずは体力」と、ジムで汗を流す姿も目立つ
テレビゲームの「ホイミ」という体力回復の呪文(じゅもん)を思い出す。「休ミ」という字形を分解し並べ替えた造語らしい。広島などでも近年、一カ月近い大型休暇が取れる中小企業も出てきた。プロの料理人が、休み中は主夫業に専念し、子どもに「お父さんの弁当はおいしい」と感激されたという話も
「休」の語源は、木陰で人が一息つくことという。「働」モードから切り替え、呼吸を整えるのも人間の営みに違いない。
天風録 中国新聞 2009年4月30日
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