四十人以上の患者が出た。症状は軽かったが、約二週間の休校に。中間試験を控えて、家でどうしているだろう。先生も不安だったはずだ。そこで役立ったのが携帯メールである。担任全員がメッセージを送った
生徒からは続々と返事が届く。家族とたくさん話ができてよかった。部活ばかりだったけど「世間」に目を向けることができた…。「行間から隠れた個性が伝わってきた」という先生もいる。思わぬプラス効果も生んで、この学校はきょう授業を再開する
「ひとまず安心」のメッセージを発したのは神戸市長だ。国内感染の第一号が出たと報じられてから、観光の人波がぱったり途絶えた。泊まりのキャンセルだけで損害は七億円という。インフルエンザによる地域経済へのマイナス効果は計り知れない
「ひとまず」は、市民向けという以上に、全国に発した宣言に聞こえる。感染は終息に向かっています。神戸はもう大丈夫、どうぞ安心してお越しを―と。業界は出血覚悟の宿泊プランも打ち出しているという。応答してみたい気分になってくる。
天風録 中国新聞 2009年5月30日
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